ヴィーテ・イタリア オーダーメイドツアー 旅行記 その1



  ヴェネツィアの表舞台と裏路地のコントラスト

  
  イタリアには不可能な街が多いのですが、ヴェネツィアの不可能さは
  度が過ぎます(^^;)
 
  そして、表舞台の壮大なエレガントさと裏路地のカスバ的な猥雑性の
  コントラスト、その一体感が官能的ですらあります。


  表玄関の明

  

   クーポラがポコン、ポコンと丸く飛び出たサン・マルコ寺院

   その隣に聳える超鋭角的な鐘楼

   その隣で整然としたエレガントさを讃えるドゥカーレ宮殿


  

   リアルト橋から観たカナル・グランデ(大運河)

   まるで中世にタイムスリップしたような錯覚に陥ります。

   もちろん、ディズニーシーでもない!!ここには歴史の集積と
   日常生活もあるのです。


  

  鐘楼から観たサン・マルコ広場です。ムーア人の鐘楼は修復中。

  広場の床に敷き詰められた幾何学模様も綺麗です。世界で最も
  美しい広場・・・・かどうかは分かりませんが、華やかさと哀愁が
  漂う美しさがありますね。



  


  水上タクシーから見たドゥカーレ宮殿。建物の一階と二階を巡る
  柱廊の何たる美しさ、そして気品あるピンク色の壁。

  これらの風景が中世からルネッサンス、バロックに至る歴史を通じて
  ヴェネツィアの表玄関だった部分です。

  今でも夢のような表玄関であることは間違いないのですが、その昔
  長い航海を終えて戻ってきた船乗りや旅行者たちはどんな気持ちで
  この風景を見たのでしょうか・・・。

  それにしても、サン・マルコ広場は観光客でごったがえしていました。
  つまりいつものヴェネツィアなんですが、滞在中何人かの現地の人から


  観光客がヴェネツィアを滅ぼしてしまうよ・・・


  という言葉を聞きました。

  観光ができないヴェネツィアなんて、そ、そんな殺生な!!

  と思ってしまうのですが、確かに観光客が多すぎて、ちょっと窒息しそう
  な感じもあるくらいの表玄関の昼間の光景です。

  これが早朝、夜になると全く別世界になります。


  表玄関の暗

  
   サン・マルコ広場の夜(これ、到着した日の11時ごろ)

  
   まだ観光客がまばらにいました。


  実は到着した夜に、僕にはもう一つの仕事がありました。

  それは、次の日にお客様をご案内するレストランのロケハンです。

  ヴェネツィアって、レストラン事情で言うとあまりに観光化しすぎていて
  美味しいレストランがあんまりない!というのが僕の持っていた感想だった
  ので、現地情報を元に安くて美味しいお店を選んだんですね。

  それが、ヴェネツィアの迷宮のとんでもない奥の奥にあるレストランで
  行き当たりばったりでお客様を迷わせるわけにも行かないので前日の
  夜に場所を確かめに散策をしたのです。

  真夜中のヴェネツィアの路地・・・・・・・ちょっと見ていただきましょう。


  
   夜のリアルト橋も乙でしょ?・・・・・・・って、ここぐらいまでは
   良いのですが・・・・。


  
   ひ、人影が・・・・だんだん少なくなってくる・・・・・


  
   ペスケリア(魚市場)近くの回廊なのですが、もう誰も
   いません・・・・・こ、こわい・・・・。

   更に小さな路地に入っていきます・・・。


  
   し〜〜〜〜んとしていて、誰もいません。こうした太鼓橋が
   メチャクチャ美しいのですが、心の半分以上は「恐怖感」が
   占めてて、美しさどころではありませんでした(^^;)


  
   どんよりとした潟の水面に街が反射します。


   迷路を幾度となく袋小路につまずきながらも抜け出るとその  
   迷路の一角にレストランを見つけることが出来ました。


   現地の人しか行かないようなレストランで、観光客を寄せ付け
   ないために
   

   No lasagne, No pizze, No menu' turistiche
   (ラザーニャも、ピッツァもツーリストメニューもないよ!!)

   という張り紙が・・・。さらには方言らしき表現で

   「俺達、バカだから料理のこと、何にも分かっちゃいない、ゴメンね!」

   みたいなことが店頭に書かれているんです。

   それを見て「ここはきっと行けるぞ!!」と確信しました(^^)

   (そして、それは次の日、見事に実現することになりました!)


   

   紹介いただいた友人より硬く口止めされているので、このお店を
   教えることは出来ません(^^;)あしからず。


  
   朝のサン・マルコ広場  

   広場を横切る通勤中のヴェネツィア人。誰もいない広場でリッチな
   朝食をいただく観光客(リッチ=値段が高いという意味)

   それにしても澄んだ空気と朝日に照らされた広場って、都市の
   純粋な表現の凝縮した部分をとても感じさせます。

   この広場を造ったヴェネツィア人は、きっとこの朝焼けの広場を
   イメージしていたと思うんですね。

   整然とした凛とした美しさと、壮大な包容力、この街の街としての
   美しさの表現は堂々として純然としたこの風景とその裏側に広がる
   果てしない迷宮が一体化して街の迫力、凄みを際限なく深めています。。


  

  夜のヴェネツィアの迷宮に迷い込むと、コツッコツっと足音が狭い路地に
  響き渡ります。

  誰かの足音が後ろから聞こえてくると、「暗殺されるんちゃうか!!」と
  本当にビビッてしまうのですが、それは僕が「よそ者」だから仕方ありま
  せん。

  今回は、この迷宮に迷い込んでしばらく彷徨ってしまった体験が
  本当に体に沁みました(^^;) 恐怖の体験でしたが、エキサイティング
  で、面白かった。

  ヴェネツィアのとても大切な芯の部分に触れた気がしたのでした。


  ヴェネツィアの光と影・・・これほどまでに密接にお互いを必要としあった
  街はないのではないだろうか・・・・。そして、そういう事をイメージさせる
  ヴェネツィアの街は演劇的で、恐らくそれ以上に映画的で、歴史が生んだ
  街としてのスペクタクル、という意味で文字通り空前絶後の都市なんだな
  と思いました。

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