自分磨きのワイン術! その8
嗅覚復権プロジェクト
いつも酸を最優先させていますから酸と書きますが、これは「果実」と
置き換えてもかまいません。
ワインはブドウのお酒。
そこに「果実」がなければワインじゃありません。
そして、「では果実とはなんぞや!」という所から現代的ワインの
議論が生まれてきます。
いろんな考え方があって良いと思いますが、僕はまずその「果実」
とは、「酸」である、と主張しています。
つまり「スッパさ」を意識する事によって、ワインのアイデンティティーが
浮き彫りにされるのだと。
そして、前回まで「目で捉える酸」をお話ししてきました。
あなたはもう色の濃いワインには、相対的に酸が多く含まれること、
白なら緑、赤なら紫の色を呈したとき、ワインの酸は強く、鋭角を
描いている、ということを知りました。
今日からは、酸の意識を目から鼻に移しましょう!
でも、あなたはうっすらと思ってませんか?
「鼻って言われても・・・・難しそうだな」って。
ごもっともです!
誰だって、ワインテイスティングでは、最初、嗅覚が一番苦手
なんです。色んなフルーツだとか香りの描写を具体的にしなけ
ればいけないって、ちょっと構えてしまうんですよね。
でも、日常生活の中で視覚と味覚は圧倒的に使いますが
嗅覚は、はるか後方に追いやられた印象すらありますよね?
だから日頃、無意識な僕たちの嗅覚の世界に、いきなり
田崎真也さんがワイングラス片手に登場して、
「果実香が主体で、チョコレート、コーヒー、シナモン、
ナッツメッグ・・・」
なんて言われたら、ちょっと引いてしまいますよね(笑)。
一つ一つの単語は知っているし、目にしたこともあるし
口にしたこともあるはず・・・でも、それを意識的に鼻で感知
したことがないし、言葉で表現したこともない。
ましてや、ワインからそれを感じるなんて!!
そうですよね?
でも、こう考えるようにしてください!
「もし香りを自由に感じ、表現できるようになれば、
ワインテイスティングの楽しさが100倍広がるぞ!」
ってね(^^)。
もし、ワインテイスティングの楽しみが10あるとしたら
僕にとって目、鼻、口、それぞれの楽しめる比率は
目 → 1
鼻 → 4
口 → 5
ぐらいになると思います。
そして、口での楽しみは、(また後日お話ししますが)
完全に鼻と交わっています。
口にワインを入れたときに、舌だけで味わっている
のではありません。
口の中から鼻の裏側に伝わってくる香りとともに味わって
いるわけですよね。
とするとこの香りの部分が楽しめるようになると、「ワインが
分かった!」という大きなステップアップにつながります。
今までは、「目で捉える酸」としてレクチャーしましたが
これは、ワインという壮大なオペラの序曲である、
お楽しみはこれからだ!!そう思ってください(^0^)
では、具体的にどうアプローチしていくかですね!
でも、今日は「酸」という話になる前に、嗅覚を日常
生活に取り戻す習慣をつけることから始めませんか?
題して
「嗅覚復権プロジェクトA」・・・・え?ダッサ〜?
鼻から伝わる匂いについて、とにかく自覚的になることです。
例えば、今僕はお昼ご飯を食べたばかりです。
最後に卵がけご飯を食べたので、卵の生臭さが口の
中に残っています(笑)。
そう、先ほど延べました「鼻の裏側に伝わる香り」ですね。
ここで、食後はすぐに歯を磨けよ!という
ツッコミはナシです(笑、これ書き終えたら磨きます)
朝起きたら、パジャマの汗の匂いを嗅ぐ
朝食の匂いを鼻に近づけて嗅いでみる
味噌汁、納豆、ノリ、魚
あるいは
トーストパン、バター、ジャム、スクランブルエッグ
緑茶、玄米茶、プーアル茶、ウーロン茶、コーヒー
などに、必ず鼻を近づける。
玄関の匂い、駐車場の匂い、お庭の匂い・・・
すれ違う女性の化粧の匂い
集うオッサンの加齢臭
樟脳臭たっぷりの衣類
本を読むときは、本も鼻に近づける
新聞も嗅ぐ
自分の腋の下も嗅ぐ
車の匂い、水道水の匂い、氷の匂い
洗い終えた洗濯物の匂い、乾いた洗濯物の匂い
おならの匂い ウンチの匂い
オシッコの匂い 口臭 へその匂い
図書館の匂い 田んぼの匂い お風呂の匂い
夕立のアスファルトの匂い ドブ川の匂い
子供にチューしたら頭の匂い、口の匂いも嗅いでみる
タクシーの匂い、トラックの匂い、バイクの匂い
買い物に行けば、野菜、果物、買いたいものだけに
限らず鼻に近づけてみる
(→パックで嗅覚を遮断したものがなんて多いのかしら!)
キャベツ 大根 ネギ きのこ
桃 グレープフルーツ 夏みかん
クンクン、クンクン、クンクンクン・・・・・・
これらすべてを「自覚的」に鼻をクンクンさせて感じて
みて下さい。
え?恥ずかしい?
それに臭い匂いばっかり?(^^;)
そうかもしれません。
だから、「できるだけ」でもいいですよ。とにかく「自覚的」に
なることが大切です。
こうしたことを繰り返していくと、ワインの香りを嗅ぐ時
に役立ちます。本当です。
「あ、この匂い、どこかで嗅いだことあるぞ!」
という瞬間が増えていきますし、知らず知らずのうちに
なんとか言葉に置き換えたりできるんです。
鼻から感じることが出来るものに自覚的になろう!
意識的にいろんな匂いに興味を持って鼻に近づけよう!
これが、嗅覚復権プロジェクトです。
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