自分磨きのワイン術  その4

酸を捉える  その1



第1,2回目では、世界のワインの流れは、

? 葡萄品種至上主義

? 原産地至上主義

の二大潮流があり、? はニューワールド系、 ? は、伝統国系
に属する、ということ。

そして「現代的なワイン」のキーワードは「果実味」である、

と、お伝えしました。



第3回目では、この「果実味」のもっとも重要な要素は
「酸味」である。

「甘さ」よりも「酸味」に注目してテイスティングするとワイン
の特質が見えやすくなる。

そんなお話しをしました。




僕たちって、子どもの頃から「甘いもの」が大好きですよね。

おそらく「糖質」が人間のエネルギー源として、「サヴァイヴァル」
のための最高にして最善の要素であると遺伝子が認識
しているのでしょう。

大人がアルコール類大好きなのもうなずけます。アルコールの源
は糖質ですからね。



つまりカロリー!


人間は飢えたくない!だからカロリー大好き。
大好きだから簡単に感じて、好きになっちゃう!



変な比喩ですが、昔、自転車競技をしていた友人がこう言って
ました。


「ペダルを踏むときって、何も考えなくても自然に力が入る
けど、早く走るためにはペダルを踏み終わった後の、引き上げる
とき、いかに力を発揮するかが重要なんよ!」



そう、「自転車をこぐ」って、普通はペダルを踏みつける
こと、だと思うのだけど、早く走るレベルでは、ペダルを引き
上げる力(自転車競技だと足の甲もペダルと密着してますよね)や
腕でハンドルをひきつける力、なんかが重要になってくる。



わかります?


ペダルを足の裏で踏みつける → あたりまえ、自然に誰もがやる

ペダルを足の甲で引き上げる → 誰も意識してない



「早く走るため」に全身を科学的に駆使するわけです。

無意識に使っていない部分を意識して使うように
すると全体のレベルがアップする。



これをワインテイスティングにあてはめるとどうでしょうか。

(うゎ〜、ちょっと強引かな〜? (^^;)


「ペダルを踏みつける」という誰もが考える習慣的な行為は
ワインテイスティングにおいては「甘みを感じる」ということです。

そして「ペダルを引き上げる」という、より高いレベルでの技術は
「酸を深く感じる」ということになるんじゃないかと思います。


当然「ペダルを踏み込む」「ペダルを引き上げる」双方が
絡み合わないと高いレベルの走りが出来ないのと同様、ワイン
テイスティングでも、「甘み」と「酸」は両輪の如く存在しています。


「自分磨きのワイン術!」はこの意識しない部分を
刺激します(^^)。


これは、人間の生理的アプローチですね。


ちょっと大げさな書き方をしましたが、この「酸」へのアプローチに
ついて、幾つかの段階に分けて触れて行きたいと思います。



◆ 目で感じる「酸」

当然ながら「酸」というのは味覚が感じる要素です。



「わぁ〜、しゅっぺぇ〜!」


ってワインを見ただけでは、誰も感じないでしょう(笑)。

口に含んで、舌の上、厳密に言うなら舌の中央から
少し後ろの部分で感じているわけです。


このあたり、ワインを口に含んで舌の上でよく転がしながら
どこで「酸っぱい」と感じ、舌のどのあたりで「甘い」と感じて
いるか、じっくり時間をかけて感じてみてください!個人差
のある領域ですから。


あ、決して、口に含んですぐ「ゴックン」はいけませんよ!!


マジでご法度です!(-。-;) ←怒った顔文字ってどうすんのかな・・・。



特に、酸は、口に含んでからしばらくたってからジワジワと
感じられることが多いんです。

このジワジワを楽しまないとワインの楽しみを減らしちゃいます。


とにかくゆっくり口の中でワインと戯れてください。


いいところ、悪いところなんかが顕著に出てきたりします。





確かに「酸」「塩」「甘」「苦」は味覚の代表要素でずが、
ハイセンスなテイスターなら、視覚と嗅覚を駆使して、「酸」を
捉えようとします。


「酸」を捉える・・・・・・オオ!なんてかっこいい表現!!



我ながら、惚れ惚れしちゃいます・・・・・(^^)



でね・・・・、「酸」を捉えるからには、あなたに変身して
もらわねばなりません。


え?何にって?







ゴルゴ13 です。



   ・・・・・・・・・・・・・・・・



なんのこっちゃわからん?(^^;)




人ごみの中の標的(「酸」)を探しあてる ⇒  視覚


銃のファインダーで標的(「酸」)に標準を合わす ⇒  嗅覚


撃ち殺す ⇒  味覚



的確に「酸」を捉えるためには、目で見て、鼻で嗅ぐところから
「酸」を意識しなくてはいけません。


もっと厳密に言うなら、撃ち殺した後、すなわち、飲み込んだ
後もずっと「酸」を意識しなくてはいけない。


「酸」が滅んでいく様もしっかり見届けるのです。


これが「ワインテイスティング」の美学です。


「目で見て酸を意識する」ためにまず、ワインを梅干に例えて
みましょう!!(^へ^;)





あなたは梅干を見ています。


赤々としていて、小ぶりで表面はピチピチと張りが
あって真ん丸い。

そんな梅干を見ると、唾液が出てきませんか?


「う〜っ!酸っぱそう!!」って・・・・。



また、その逆はどうでしょう。


色が少し茶色がかった薄紅色で、身が大きく
表面の張りがなくて、そこらじゅうが凹んでいる。

そんな梅干を見ると、唾液が出るというより

「最近流行のハチミツ使ったやつかな。
 甘そうだな・・・・・。」


なんて思いませんか?


これって、すでに視覚で「酸」を捉えている、ということです。

あなただって、やってるわけです。


梅干を食べてきた経験が自然とそういう思考回路を
作り上げているんでしょうね。


ワインも同じように捉えると良いのです。

でも、もちろん梅干とワインは違いますので、具体的な
認識の仕方は、次号でお知らせします。




で、今の梅干の例え。


「酸」の認識以外にも、色んなことを示唆してますので
ちょっと覚えておいてください!

テイスティングするにあたって、すごく有効な情報が
満載なんです。


つまり・・・・


色がイキイキしている、大きさが小さい、表面の張りがある

      ↓   ↓   ↓   

       酸っぱそうな梅干



色が茶色がかった(イキイキしていない)色、
大きさが大きい、表面がブヨブヨ

      ↓   ↓   ↓

        甘そうな梅干




と、いうことで、長ったらしくなることを避けて、次号でくわしく
延べていきましょう!

少しでも、あなたのワインテイスティングのヒントになれば嬉ぴいです!