自分磨きのワイン術  その25

   良いワインの見分け方〜一体感
これは、前号の「余韻」の前に触れておくべきことだった
かもしれません。

それは、味わいの 

    
    「一体感」


 です。

 実際にボディーを現す言葉として第27号で

 1. やせている         magro
 2. 軽い                   leggero
 3. 標準体型        di corpo
 4. がっちりしている      pieno
 5. 重い                   pesante

 と表しました。

 でも、ワインのボディーをこのカテゴリーだけで示すのは
 あまりに悔しいです!

 もちろんボディーを捉える上でとても有効な言葉だと
 は思いますが、おそらくテイスティングを繰り返すうちに
 あなたは思い当たるに違いありません!


   これでは、不十分だ!


 と。


 因みに、

 1.工藤静香、久本雅美
 2.篠原涼子、
 3.黒木瞳、広末涼子
 4.藤原紀香、叶姉妹
 5.森久美子

 などと、タレント名でたとえて見ましたが・・・・

 非常に空疎です(^^;)

 いや、これでイメージがしやすくなった、という人がいれば
 それはそれでハッピーなことなんですが、もう少し補足させて
 ください!


 

 なんじゃ、それ?というツッコミが聞こえてきそうです(笑)。

 ボディーの基本である筋肉と骨格のレベルで言えばそれは
 
 「身体の引き締まり」

 ということになるでしょう。

 筋肉ってしっかりと骨格に密着しているイメージでしょ?
 それが贅肉(ぜいにく)になると、骨格との間に距離ができる。

 「緩んだ」印象です。

 たとえ肉(アルコール側)がしっかり感じられて、骨(酸側)も
 強く感じられても、両者がしっかり結びついていなければ
 それは、身体の大きな、ただのデブということになるでしょう。

 全く逆に、肉が小さく、骨も細く感じたとしても、両者の
 結びつきがしっかりとしているなら、それは小柄な身体の
 引き締まった青年、または少女を想像させるものです。

 (あ、すいません。おっさん、おばさんも可能です・・・)


 でも・・・今の説明でわかりました?


 もうひとつ、別のたとえをしてみましょう。

 ある種の生地、布地を想像してみてください。

 骨格部分を縦糸、筋肉部分を横糸と考えます。
 (もちろんその逆でもOK)

 一体感のある味わいを持つワインは、強い酸味、強い
 タンニンが潜在的にあってもそれをしっかりと支え、甘み
 も同時に感じさせ、全体を滑らかにさせる力があります。

 つまり、縦糸の「出すぎ」「ほつれ」がなく、横糸がきれいに
 からんだ編み目をつくり、また全体に形の整った布地を
 作っています。

 酸の出すぎをアルコール部分が抑えてくれる。

 言い換えれば、それは、一体感がしっかりしていると
 酸を中心にした骨格部分とアルコールを中心にした
 筋肉部分を分けて捉えるのが難しいということです。

 布地の縫い目は、細かくきっちりと縫われているとそれを
 分けることも分けて触れることも難しいでしょ?

 同じことが口の中でも起こります。

 酸をしっかりと感じる瞬間、一体感のあるワインは、アルコール
 部分を感じないわけにいかない。酸のすぐとなりに甘み=
 アルコール部分がくっついて感じるんです。

 逆に一体感のないワインはどう感じるか。

 酸は酸でしっかり感じてアルコールはアルコールでしっかりと
 甘く感じる。ただ同時に感じたくても、酸のすぐとなりに甘み
 がないから、探さなきゃならない・・・・(笑)

 生地の話に戻ると、一体感のないワインは緩く編んだ
 隙間だらけのレースの編み物。

 一体感のあるワインは編み目がきっちりと規則的にならんだ
 密な編み物。

 さらに鎖状に編んでいると伸び縮みもよくて、肌触りもなめらか!
 見たいな感じ。

 わ、わかるかな・・・・(^^;)

 想像するのが難しいければ手の指を使ってみてください。

 左手を筋肉、右手を骨格部分としましょう。
 まず、両手の指の親指と親指、人差し指と人差し指〜
 という風に5本の指の先を合わせてみてください。

 それが一体感のない状態。

 今度は、指を交互に絡ませながら両手をお互いに近づけて
 ください。
 
 ちょうどキリスト教の祈祷のポーズですね。

 このときの指と指がしっかりと絡まった状態・・・これが
 一体感です。

 1. 身体

 2. 生地

 3. 指

 で「一体感」を表現してみましたが、感覚をつかんで
 いただけましたでしょうか。

 コレは、実際に色んなレベルのワインを経験していくうちに
 気づけることだと思いますし、まずはワインを口に含んで
 感じてみてください。


 現代的なワインの感覚で言うと・・・
 
 一体感のあるワイン ・・・・・  質の高いワイン

 一体感のないワイン ・・・・・  質の低いワイン

 ということも言えるでしょう。

 また

 一体感のあるワイン ・・・・・・ 洗練されたワイン

 一体感のないワイン ・・・・・・ 素朴なワイン

 ということも言えるかもしれませんが、このあたりの
 感覚は個人差がでるでしょう。

 「そんなの、難しくてわかんない!」

 というあなた。

 大丈夫ですよ!スグにゴックンしないで口の中で
 ゆっくりと味わいを楽しみながらテイスティングしていって
 ください。


 あ!コレ一体感のあるワインかも!

 ゲ!コレ一体感のないワインかも!

 なんてことがきっと起こります。


 そして、 ゲ! と感じたワインほど、料理との相性は
 良かったりします(^^;)

 ということで、質問箱は以下にございます。
info@viteitalia.com

 あなたの鋭いツッコミに期待してます!(笑)