自分磨きのワイン術  その22

   
 はぁ?しょっぱいワイン?


  ワインの塩

 「しょっぱいワイン」・・・・・ありえないですよね?
 塩化ナトリウムの味です。

 でも味覚の相乗効果って知ってますよね?

 そう、甘いお菓子を作るときに少量の塩を混ぜてやると
 甘さが強調されます。

 特に和菓子のあんこなんかそうです。わりとしょっぱさを
 感じて、同時にしっかりとした甘さを引き立てています。

 少量の塩気は甘みを強調します。



 塩気を強調する味覚要素はどうでしょう。

 たとえば、コーヒーに砂糖と塩を間違えて入れて
 しまって、ゴヘ〜!っと吐き出してしまったこと
 ありません?

 僕、何度かあります (^^;)。

 あれって、もちろん甘くするために入れたと思って
 いたものが塩なのですから、びっくり仰天する、という
 こともありますけど、苦味が塩気を強調している
 または塩気が苦味を強調した、とも考えられます。

 あと、レモンジュースに塩を入れてみると
 (誰がするか!って? ^^;)、これも塩気を
 強く感じます。



   塩 → 甘みを強調
  甘み → 塩気を隠す

  苦味 → 塩気を強調する
        (塩気と強調しあう)

  酸味 → 塩気を強調する
        (塩気と強調しあう)

  炭酸 → 塩気、酸味を強調する



 こう考えてみるとワインはもちろん、料理においても
 微量の塩がいかに重要な役割を演じているかが
 わかりますよね。

 ワインがしょっぱいことって、ほとんどありえないんですが
 時々、舌に感じる刺激が酸以外のもので、しかも

 「あ!しょっぱい!」

 と感じるときがあります。

 舌の中央部分での出来事です・・・。

 ワインを舌に染み込ませて、飲み込んでからしばらくの
 間、ぴちゃぴちゃと音を立てるように味わいを舌の上で
 かみしめてみてください。

 塩気に必ず気づくはずです。


 本などを読むと「海に近い生産地のワインは
 塩気を感じる」などと書かれていますが、別に海岸付近
 のワインじゃなくても、非常に「しょっぱく」感じるときが
 あります。

 例えば、有名どころではフランスの「シャブリ」がそうです。

 あれ、僕にとってはしょっぱいワインのカテゴリーに
 入ります。

 
 イタリアでは、海沿いのヴェルメンティーノ・ディ・
 ガッルーラ、ヴぇルナッチャ・ディ・オリスターノとか・・・。

 あと、南イタリアの赤ワインなんかにも共通して
 わずかな「しょっぱさ」を感じたりします。


 ほんのわずかなニュアンスです。


 イタリアもフランスももともとは海の底だったわけ
 ですよね。


 こういうしょっぱい系のワインは香りでは
 とってもミネラルな香りを放っています。

 砂、石、岩なんかを感じさせる香りです。

 また、味わいにおいても塩気以外に液体のトロ
 トロ感を引き立てるのに一役かっています。

 たとえばミネラルウォーターの「硬水」を飲むと
 トロトロしてるでしょ?

 炭酸入りのミネラルウォーターを飲んだりすると更に
 しょっぱく感じたりするじゃないですか。

 水分中のミネラル成分の影響ですね。

 ワインにも、同様に、そのような影響があります。

 そして、それもそのワインの輝かしい個性となります。

 だって、その土地のその土壌がミネラル成分を
 多分に持っていて、それをブドウの木が吸い上げ
 ブドウの果粒に蓄積されたものがワインの中にも
 残っているという証拠ですから。

 だから、ミネラルの香り、そして味わいの塩気を
 感じたときは、それだけでそのワインの価値はアップ
 すると思います。

 ブドウという果実だけではなく畑の存在をしっかり
 アピールしているということですから。


 シンプルなフレッシュ&フルーティーなワインには
 ちょっぴり深みを、複雑で深みのあるワインなら
 より強い深みを与えてくれるわけですね。


 今日から、「しょっぱいワイン」 ちょっぴり意識しながら
 ワインに接してみましょう!!

 下の中央部分に意識を集中してみましょう。
 そして飲み終わった直後も、ちょっと舌をぴちゃぴちゃして
 その粘膜に空気を触れさせながら唾液と共に感じてみてください!

 いつものように、質問ボックスは info@viteitalia.com
 ですよ。遠慮なくどうぞ!!